今日の視点
快適空間としての病院づくり—看護職からの提言
小野 清美
1
Kiyomi ONO
1
1千葉県立衛生短期大学看護学科
pp.385-388
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209551
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1985年にトイレに関心のある人たちが集まり日本トイレ協会が発足した.この民間団体の協会が主催して,1986年1月に静岡県伊東市で第1回のトイレシンポジウムが開かれ,その会場で「いいトイレ」という語呂合わせで,11月10日が「トイレの日」と決まった.それ以後,毎年11月10日にトイレシンポジウムが行われ,その内容をマスコミが一斉に報道したこともあって,一挙にトイレブームが出現した.
この流行にあおられて,JRは新会社のイメージアップを狙ってか,駅のトイレの改造を始めた.また地方自治体は,観光地の目玉にトイレを造ったり,トイレを重視した街づくりを考えるようになった.こうして世の中がトイレをオープンに語れるようになったためか,新聞に「病院トイレ」への不満を述べた投書が載り,話題になったりもした.
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