病院ボランティアの提案—東札幌病院・6
共に過ごす・6—「生」を支える活動
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.1160
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902881
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東札幌病院では入院患者の約55%は進行・末期がんの患者で,亡くなられる方も1か月に20人を超えることもまれではない.病院で最期を迎えるそれぞれの人にとって,人生の最期の日々が可能な限りそれまでのライフスタイルが尊重されることは大きくQOLに影響する.言葉を換えると,それまでの日常生活の中で大事にしてきたことがその時期になっても尊重されることで,それはとりもなおさずその人がかけがえのない1人の存在として尊重されることでもある.ボランティアたちはその人たちの最期の生を支える大切な活動にも参加し,お互いに意味のある生を共有し,相互の成長にかかわっている.
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