特別寄稿 実践から病院情報システムの功罪とそのあり方を考える
5.データ利用は二つの顔を持つ(その2)
田原 孝
1,2,3
,
日月 裕
4
1日本診療録管理学会
2日本診療情報管理機構
3日本福祉大学
4市立豊中病院麻酔科集中治療部
pp.601-605
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903851
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
前回は,情報システムのデータを活用するには「非定型的データ分析」と「定型的データ分析」の二つの形があることを述べた.
前者は直面する問題に対して様々なデータや複数のデータベースを既存の情報システムから流用し,試行錯誤の解析のうえ,適切な問題解決の方法を見いだし対応することが特徴である.後者はデータ活用の目的,解析方法,収集方法などがシステム構築の最初から具体化されており,それに沿ってデータベースが構築され,運用される.したがって一般的には一定期間のフィールドワークやテストバッテリー,および非定型的データ分析を経てシステムとして構築される.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.