MSWの相談窓口から
交通事故による若者の死を悼む
高橋 紀夫
1
Toshio TAKAHASHI
1
1佐久総合病院
pp.250
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903745
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正月3日の早朝,私の初夢は病院からの電話で破られた.21歳の若者が交通事故で運ばれ,極めて深刻な状態だと言う.急いで病院に駆け付けたが,私にはなす術がない.その青年は結局,11時過ぎに亡くなってしまった.
一昨年の11月にも高校生がバイク事故で死亡している.両親は彼の一周忌にあたり,追悼集を発刊した.題して『花にかこまれ,愛につゝまれて—亮,十七歳の青春—』である.私も両親に懇請されて拙文を寄せたので,印象的な“あの日”を思い起こしながら,ここに転載させてもらうことにした.
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