特集 病院にとってのゴールドプラン
シルバープランからゴールドプランへ—超高齢化社会への民間病院の対応
金澤 知徳
1
Tomonori KANAZAWA
1
1青磁野病院
pp.845-851
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903700
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社会復帰を目指す医療機関として
平成元年12月に「高齢者保健福祉推進10か年戦略」いわゆるゴールドプランが公開され,すでに時間だけは1年余を消化しています.この10か年戦略に対し民間病院はどのように対応したらよいだろうか,というテーマを与えられましたが,積極的に取り組んでおられる医療機関は全国に数多くあり,取り組み方も地域特性,立地条件,診療内容,経済状況,組織感受性などによって各々です.したがって本稿は,あくまでも地方都市の一例としてお読み戴ければ結構です.まず,自己紹介のつもりで昭和63年4月の当院の新聞に記載した記事を資料に示しましたので,ご高覧ください.
これは,開設40年,内科単科255床の長期療養病院として当時地域の中で固まっていた当院の診療現場において,もっと意味のある医療機関になろう,社会復帰を目指す医療機関として認めてもらいたい,と院長就任前後の7年間にご家族と接しながら,少々突っ張ってきた一幕を,私なりの文章にまとめてみたものです.
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