特集 職場における健康・体力づくり
中央労働災害防止協会におけるシルバー・ヘルス・プランの展開
鈴木 実
1
Minoru SUZUKI
1
1中央労働災害防止協会衛生管理部シルバーヘルス推進課
pp.644-650
発行日 1985年10月15日
Published Date 1985/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207119
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■はじめに
人口構成の急速な高齢化に伴う労働人口の中高年齢労働者の比率の増大は,企業において重要な経営課題の一つとしてクローズアップされてきた.特に中高年齢労働者の健康管理対策は,労働衛生の新しいテーマとして,「職域における業務に起因する有害因子から労働者の健康を守る」という,ネガティブ・ヘルスの概念から「健康な労働者を対象として,彼らが自主的に健康を維持し,さらに増進していくようにしよう」という,いわゆるポジティブ・ヘルスへと転換志向されてきている.
昭和54年以来,労働省は労働人口の高齢化対策の一環として,「中高年齢労働者の健康づくり運動」(いわゆるシルバー・ヘルス・プラン,以下SHPと記す)を提唱し,その推進を図ってきた.
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