医療を支えるファシリティマネジメント7話・3
医療とサービスの展開
柳澤 忠
1,2
1名古屋大学
2名古屋市立大学
pp.664-665
発行日 2002年8月1日
Published Date 2002/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903592
- 有料閲覧
- 文献概要
前回は患者満足度のお話をしました.大多数の患者は病院に「よい医療」を願っています.早く痛みを和らげて病気を治してもらいたい.そのためには少々病室が狭くても,隣の患者の鼾が気になっても,「病院だから仕方がない」と諦めています.しかし,若い世代にとっては我慢の限度を超えているようです.
雑誌「BRUTUS」では2001年の6月に「どうせならデザイナーズ病院?」という特集を組みました.内容は,スイスのレマン湖畔の病院など世界の魅力的な環境の病院を紹介するなど,読者の世代が病院に何を望んでいるかに敏感な編集でした.医療は最も大切なサービス産業です.そして,医療技術そのものがコアサービスであるとすると,それを支える幅広い支援サービスが必要です.今回は医療とサービスについてお話しします.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.