病院管理フォーラム 看護管理=病院のDON・12
院内看護政策力
小山 秀夫
1
1国立医療・病院管理研究所医療経済研究部
pp.1064-1065
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903437
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⦿21世紀の医療提供の姿と看護
2001年9月25日公表の厚生労働省「医療保険制度の改革案試案」別添「21世紀の医療提供の姿」においては,「Ⅱ.今後のわが国の医療の目指すべき姿」の中で,質の高い効率的な医療の提供のため,看護職について,看護婦などの確保・資質の向上として「看護婦などについて,子育てをしながら仕事を継続できる環境の整備などの確保策を推進する」,「また,就業中の看護婦などが,継続的に専門知識と技能を向上させていくことができるように,インターネットを活用したシステムを開発するなど,看護婦などの資質の向上を支援する(平成14年度)」と書かれている.別添の目次は表1のようなものであり,かなり踏み込んだ内容であり,貴重な文章である.それにもかかわらず,看護については,これ以上はない.
前回の連載で,看護政策の中心課題は,①保健婦助産婦看護婦法の施行に関すること,②看護職養成力の拡大や看護就業者の処遇改善など,看護力の拡充に関すること,③看護教員養成,看護職の卒後教育に関することなど,看護の資質の向上に関すること,であると書いたが,看護に関して厚生労働省は,この範囲以外は考えていないのであろうか.
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