日本看護診断学会第12回学術大会報告 質保証時代における看護診断
【シンポジウム】
看護診断と政策
井部 俊子
1
Toshiko Ibe
1
1聖路加看護大学
1St. Luke's College of Nursing
pp.99-101
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100259
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看護診断と政策を考えるにあたって,私は印象深い2つの体験を記述することから始めたい.
私は,2002年6月24日,厚生労働省「新たな看護のあり方に関する検討会」(以下,検討会と略す)(座長 川村佐和子)の第2回会議で,委員からの意見発表として,「看護の独自の機能について」プレゼンテーションを行った.検討会は看護職のほかに,医師,薬剤師,福祉や法律の専門家で構成されており,しかも当日は,坂口厚生労働大臣(当時)が出席されたのである.私はプレゼンテーション用としてA4 10枚の資料を準備した.それらには,ヴァージニア・ヘンダーソンの『看護の独自の機能』,ドロセア・E. オレムの『セルフケア不足看護論』,パトリシア・ベナーの『看護実践の7つの分野』,NANDAの『看護診断分類』,そしてスザンヌ・ゴードンの『ライフサポート』のナース・プラクティショナーの実践に関する部分の抜粋を含んだ.
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