レポート
日本医療機能評価機構のサーベイヤーを経験して
本松 研一
1
,
田中 京子
1
1聖マリア学院短期大学
pp.363-366
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903258
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わが国の病院は外からの批判を受け付けなかった.評価が行われるようになったのは大きな転換である.しかし,病院の内容は複雑で,評価は容易ではない.患者が欲しいのは,病院を選ぶための具体的な目安であるが,わが国では病院の広告が禁じられ,情報公開が不十分なため,病院の選択に困っていた.その要望に応えて,欧米よりかなり遅れたが,1995年に第3者の立場で病院を評価する日本医療機能評価機構(Japan Council for Quality Health Care;JCQHC)が設立された.病院評価でないのは診療所や老健施設などをも考慮に入れたためで,米国の保健医療機関認定合同機構(Joint Commission on Accreditation of Healthcare Organization;JCAHO)を参考にしたものである.
日本医療機能評価機構(以下,機構)では評価判定指針の作成とともに,評価調査員(サーベイヤー)を募集し,講習を行って任命した.運用調査を1年半行い,1997年から本審査となった.現在までの約3年半に350病院が合格し,認定証が授与された.
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