特集 病院機能評価事業が病院にもたらすもの
サーベイヤーの役割と求められる資質
大貫 麻輝江
1
,
中野 夕香里
1
1日本医療機能評価機構審査研究部門
pp.438-444
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900833
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評価事業の概要とサーベイヤーの役割
財団法人日本医療機能評価機構は,病院をはじめとする医療施設の機能を学術的・中立的に評価し,その結果明らかとなった問題点の改善を支援する第三者機関として,1995(平成7)年7月に設立された.
現在,機構で事業化されている病院機能評価事業は,あらかじめ定められた内容について評価判定を行なって報告書を作成し,現状を把握した上で一定の基準に達している病院に対して認定証を発行することである.この評価判定を行なう第三者が評価調査者(以下サーベイヤー)であり,病院の第三者評価にとって最も重要かつ実質的な要素のひとつである.サーベイヤーは,病院での管理職の経験や医療の質についての専門的研究といった一定の条件を満たし,機構が行なう研修を修了し,機構からサーベイヤーとしての委嘱を受けている.
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