特集 病院医療—21世紀への遺産
21世紀のコメディカル
栄養士・管理栄養士
立川 倶子
1
1社団法人日本栄養士会全国病院栄養士協議会
pp.1074-1076
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903162
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日本における病院食の歴史は遠く天平時代に遡り,光明皇后による施薬院がその始まりとされている.近年では1869年イギリスのウイリアム・ウイリスを院長として迎えた薩摩藩医学校附属病院では開設当初から病院食を提供していた.その後,1924年に慶應義塾大学医学部食養研究所を設置,1933年東京大学医学部附属病院特別調理室新設など,当時のビタミン研究と結核治療を背景に食事療法の萌芽期ともいえる時代を経て,病院食は治療の一環として重視されるようになった.表の病院食の軌跡から重点項目を述べ,次世紀への展望について考えてみたい.
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