病院ボランティアの提案—東札幌病院・17〔最終回〕
病院の四季・3—「快」の環境を創りだす人々
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.977
発行日 2000年11月1日
Published Date 2000/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903134
- 有料閲覧
- 文献概要
手作りのクリスマス会
11月も半ばになると,ボランティアコーディネータからクリスマス委員会結成の案内が各セクションに回ってくる.病院で行われる四季の行事の最後を飾るクリスマス会の準備が始まるのだ.クリスマス会は開院以来継続し,患者さん,ご家族はもとよりボランティア,職員もともに参加し,楽しむ行事の一つとなっている.まず全職員から寄せられた善意のクリスマス基金は,ボランティアがアイデアを凝らして当日のささやかなクリスマスプレゼントとなり,サンタクロースから一人ひとりの患者さんに手渡されることになっている.入院しているすべての患者さんに職員の手づくりのクリスマスカードが準備され,プレゼントに添えられるのも例年のことになった.
12月22日クリスマス会の当日は,病院全体の空気が朝から華やぎ,なんとなくウキウキしたムードの中で飾り付けが始まる.しばらく前から用意されたクリスマスツリーの電球が点滅する中,ボランティアたちは夕刻から始まるショータイムの準備で忙しそうだ.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.