病院ボランティアの提案—東札幌病院・15
病院の四季・1—夏の風物詩—祭り
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.795
発行日 2000年9月1日
Published Date 2000/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903087
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東札幌病院祭り
ボランティアが行う当院の行事は参加型と季節の演出型がある.その一つ「東札幌病院祭り」は演出型である.北海道神宮祭の6月15日を中心に前後1週間,病院は祭り一色に彩られる.札幌の初夏を彩る北海道神宮祭は雅やかな伝統の風物詩として,また市民には夏を迎える節目として生活の中に位置づけられている.
この時期入院される人たちのために始まった「東札幌病院祭り」は,北海道神宮祭の時期に合わせて,人々が集うデイルームや三角コーナーなどに,ボランティアたちによって赤い毛氈に樽御輿が飾られる.御輿には日本の祭りの象徴として神聖な雰囲気と,不思議な勢いがあり元気をもたらすものだ.この時期,病院周囲の路地を練り歩く子ども御輿のお囃子とにぎやかにはしゃぐ声が,祭り気分をいっそう盛り立ててくれる.時にはデイルームの御輿の側に熨斗をつけた日本酒の一升瓶がでんと供えられていて,スタッフを慌てさせることもあった.
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