病院ボランティアの提案—東札幌病院・8
視覚からの癒し・2—ライフレビューを支援する個展
斉藤 悦子
1
,
石垣 靖子
2
1東札幌病院
2東札幌病院看護部
pp.160
発行日 2000年2月1日
Published Date 2000/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902928
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当院の4階には「コスモス」と名付けられた多目的ホールがあり,職員の研修や会議,コンサート,映画会などの様々なイベントの会場として利用されている.昨年11月からこのホールを会場に新しいプログラムが始まった.それは患者のライフレビューを兼ねた絵画などの個展である.
そのきっかけは85歳のTさんの病室に飾ってあったみごとな風景画から始まった.その絵は彼女が80歳の時の作品とわかったボランティアは,絵をとおしてTさんと話が弾み,絵画談義に花を咲かせた.65歳から油絵を描き始め80歳の時には個展も開催したこと,自分にしか描けない絵を楽しく描きたいと生き生きと話すTさんに,ボランティアは彼女の作品展を提案した.
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