特集 看護新時代
看護職と介護福祉士の連携のあり方
工藤 禎子
1
1北海道医療大学看護福祉学部
pp.328-332
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902670
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筆者は「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定された前後,老人福祉の現場で看護職として介護職とともに働いた経験を持つ.当時の老人福祉の現場では新しい資格に対する戸惑いと期待の中で,いずれの職種もよりよい援助を目指していることや,その役割と連携のあり方が語られていた.近年,保健・医療・福祉をとりまく状況がさらに変化し,多職種間の連携がますます重要になっているが,看護職と介護福祉士の相互理解と協働については,当初の戸惑いが解消されたとは言い難いように思われる.
筆者は,現在は地域看護の研究教育の場に身をおき医療現場における介護福祉士の詳細を把握しているわけではないが,これまでの動向を踏まえながら,新しい時代の看護職と介護福祉士のあり方を考える機会としたい.なお本稿では,保健婦(士),助産婦,看護婦(士)を合わせて看護職と呼ばせていただく.
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