特集 退院後ケア
退院とケアマネジメント
鎌田 ケイ子
1
1東京都老人総合研究所
pp.1092-1095
発行日 1998年12月1日
Published Date 1998/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902568
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在宅ケアサービスは介護保険制度がスタートすれば,現在よりも保健・医療・福祉間の連絡が進むと思われる.というのも介護保険サービスは利用者ごとに1人の介護支援専門員(ケアマネジャー)のもとに保健・医療・福祉の諸サービスを統合した形で提供されることになるからである.したがってケアマネジャーによるケアマネジメント機能が適切に機能すれば在宅ケアサービスは現在より一段と組織的・計画的に提供されることになる.
介護保険制度がスタートして改めて問題となるのが,病院と地域・在宅との連携である.介護保険サービスは,保健・医療・福祉相互の統合連携が図られるが,医療保険制度との組織的な連携までは考えられていないからである.したがって病院から退院する患者に対して,誰がどのように責任を持って連携を取っていくのかは,制度上は明らかにされていない.
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