特集 急性期包括払い方式の可能性
急性期包括払い方式における患者区分法
梅里 良正
1
1日本大学医学部医療管理学教室
pp.603-607
発行日 1998年7月1日
Published Date 1998/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902447
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わが国においては俗に日本型DRGs (diagnosis related groups)と称される疾患別定額支払い方式の検討が進められているが,果たしてDRGをベースとした患者区分は,急性期の医療費の支払いに用いることが適切なのだろうか.この問題は,1)急性期医療費の支払いを包括払いとすることの是非,2)包括払いとする場合に,その患者区分として,DRGsが適当であるかどうか,の二つの部分に分けて考えることができる.本稿の主眼は後者であるが,患者区分が必要となる前提としての包括払い方式について若干の議論を行ったのち,患者区分法について考察する.
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