特集 看護の質の評価
看護の質は評価できるか
患者との対応を評価した独自の調査に,看護婦の行っている行動に基づいた評価項目を
野村 勝子
1
1都立大塚病院看護科
pp.333-334
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902380
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はじめに
看護の質とは何か? どのような尺度で評価するのか? 看護の質を数値化できるのか? これらは本稿で挑戦する課題であるが,看護ケアのプロセス1)は看護婦個人が患者に対して起こしている行動であり,その良否を評価することは難しい.
日常,あの病棟は患者にきめ細やかな対応をし,よい看護をしているとか,あの病棟は指導的役割をとれる人材が手薄なので,看護計画に関する記録が十分でないとか,また某診療科外来の看護婦は患者対応がよく,信頼できるなど感覚的に評価しているのが現状である.感覚的に捉えている評価を,客観的に数値化する試みはいまだ成功していない.
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