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特集 特別支援学校で作業療法士ができること
特別支援学校で使える作業療法独自の評価
Practical assessment tools originated with occupational therapy utilized in special schools
古山 千佳子
1
Chikako Koyama
1
1県立広島大学
pp.603-608
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203016
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Key Questions
Q1:作業療法独自の観察評価とは?
Q2:作業遂行分析とは?
Q3:学校で作業遂行分析を行うメリットは?
はじめに
特別支援学校や地域の小・中学校(以下,学校)にかかわる日本のOTの多くは,外部専門家として特別支援学校に非常勤で勤務したり,巡回相談員として地域の学校を訪問している.そこでOTは,児童生徒を観察評価して,作業療法の知識や経験を基に助言や提案を行う.観察の視点はOTによりさまざまで,児童生徒の障害の種類や程度,教員の要望や環境に応じて,臨機応変に対応している1).教員はOTとの連携を役に立ったと感じる一方で,「提案が教育方針に沿わない」,「学習時間がとれなくなる」といった意見もある2,3).近年,学校にかかわるOTは増加しており,その役割や独自性について議論する必要がある.
作業遂行分析とは,人が自然な環境で,実際の作業をしている場面,すなわち作業遂行を観察し,そこで生じる現象を運動技能とプロセス技能で分析する評価である4).本稿では,学校で使える作業療法独自の観察評価として,作業遂行分析,Assessment of Motor and Process Skills(AMPS),スクールAMPSを紹介する.
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