特集 看護の質の評価
看護の質は評価できるか
欲しい,共通の評価基準—現場からの報告
大原 与志子
1
1国家公務員共済組合連合会呉共済病院看護部
pp.330-332
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902379
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はじめに
私たちは「看護」という仕事をしている.仕事をすると成果が出る.「成果」には「質」があり,「質」と「評価」は切り離せないものである.
患者が病院を選ぶ場合,「有名な医師がいる」とか「大きくて設備が整っている」とか,いろいろある中で,「看護婦がやさしい」という理由がある.そこには,少なくとも患者の目を通した「看護の質」があり,「評価」がある.医師からみた「看護の質の評価」もあり,他部門からみた「看護の質の評価」もある.そして何より,看護に携わる者自身が自分の仕事の成果を「自己評価」している.
重要なことは,その評価をどのようにとらえ,次の看護の質の向上のために,どのように活かすかということである.
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