連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第41回
福祉施設3題
蕨市総合社会福祉センター/使ってみてひと言
澤本 東彦
1
,
山岡 信弘
2
1株式会社大建設計技術本部
2株式会社大建設計
pp.281-284
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902365
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福祉施設は街中へ
1.設計主旨
私たちは,福祉施設の設計に数多く携わってきました.その中で日ごろ考えることは,「福祉施設は,生活者の気配が満ち溢れた街中に建てられるべきもの」という考えです.さらに単独機能より複合機能が施設に「にぎわい」を与えることで相乗効果が生まれると考えています.この二つの理念は,福祉施設の入居者と地域住民との,また施設内での交流が,無理なく自然の姿で「ふれあう」ことができるからです.「ノーマライゼーション思想」の実現は,こうしたことから始まるのではないかと思っています.
蕨市総合社会福祉センターは,こうした私たちの考え方を最もよく実現できたケースとして,ここに紹介させていただきます.
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