連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第41回
福祉施設3題
志賀町デイサービスセンター・ふれあいセンター/使ってみてひと言
藤城 義丈
1
1株式会社徳岡昌克建築設計事務所
pp.284-286
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902366
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基本コンセプト・基本方針
志賀町は,南部に京阪神のベッドタウンとしての人口の増加が続き,北部は観光,リゾートのゾーンとして位置づけられている.この町も,西暦2000年には人口の6人に1人が65歳以上という高齢化社会を迎えることが予想され,本施設計画時,在宅介護においては,ショートステイ,ミドルステイ,入浴サービスなど,町外の老人ホームなどの施設に頼っている状態で,そのニーズは高まってきていた.
老人福祉施設を取り巻く社会情勢の変化は,長寿社会を進展し,老人だけの世帯の増加や,老人の有病者の増加を招いている.そこで,志賀町老人デイサービスセンターにおいて施設に求められているものとして,①コミュニティケアの充実,②リロケーションによる弊害の防止,③プライマリケアの達成,④生涯学習の場の形成,⑤関係施設との連帯強化,⑥マンパワー(地域団体,ボランティア)を育成する場をテーマとして計画を進めた.
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