連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第41回
福祉施設3題
志津川町デイサービスセンター・ボランティアセンター,他/使ってみてひと言
塩入 健史
1
1株式会社東北設計計画研究所
pp.278-280
発行日 1998年3月1日
Published Date 1998/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902364
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志津川福祉の里
志津川町は,太平洋を臨む景勝の地にある.市街地の北,小高い丘の中腹の中学校跡地に,お年寄りや障害を持つ人々を地域の一人一人が支える場として「福祉の里」が整備された.老人デイサービスセンター(B型),心身障害者通所施設,ボランティアセンターと社会福祉協議会の諸室,特別養護老人ホームなどの施設群は,町民の原風景として親しまれている旧校庭の桜の古木に囲まれて,日常的な賑わいの場となるよう,隣接する県立高校への近道や水場,遊具のある公園として整備されている.
「福祉の里」は介護力の合理的連携をイメージして,今日進められている「在宅複合型施設」に類似した機能の柔軟な施設運営を目指した.しかし,当時は,個別施設ごとに制度や規準を適用する解釈が多く,入浴や給食機能を集約できず各々に設けられた.
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