特集 ナーシング・マネジメント
看護管理の変革
看護業務の整理
市川 智恵子
1
,
山本 加枝子
2
,
須山 良江
2
1県西部浜松医療センター看護管理
2県西部浜松医療センター看護部
pp.324-326
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902077
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はじめに
経済成長が低迷し,医療においても大きな変化がみられ,われわれは日々「病院の生き残り」をかけて奮闘しているが,今日ほど厳しい経営戦略と患者サービスの向上が求められているときはないだろう.
当病院では,従前490床を110床増床し,外来系および手術室などを含む新棟を1995年に開設するという増築計画が策定された.病床数増床後も,職員数は極力増やさないという病院の方針のもとで,運営方針を作成するという困難な環境にあり,事務部および看護部の担当者から成るプロジェクトにより対処していくこととなったが,病院全体の業務改善を考えるよい機会ともなった.看護部では1992年1月から,看護部整備担当委員(婦長3名)が中心となり,現状における問題と今後の方向性とを婦長会で検討した.この結果と病院全体計画とを踏まえ,「より良い看護を提供する」を基本とした,①看護活動の質の向上,②他部門との業務分担体制の確立を目指し,看護業務の整理へと着手に踏みきった.
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