特集 看護業務のスリム化
[てい談]見直しから実行へ—看護業務はどこまで整理できるか
西垣 克
1
,
青木 孝子
2
,
村上 美好
3
Masaru NISHIGAKI
1
,
Takako AOKI
2
,
Miyoshi MURAKAMI
3
1東京大学医学部保健管理学教室
2公立富岡総合病院看護部
3日本赤十字社医療センター看護部
pp.335-342
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900074
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本誌 従来から看護業務の整理ということが言われつづけてきました.業務調査などもいろんな施設で行われてきておりましたが,いざ実行となると正直なところその進捗状況ははかばかしいものではなかった.その理由についてはこれから出てくると思いますので,ひとまずおいておくとして,看護婦不足が社会問題化してきたことから,「看護業務のスリム化」に絶好の追い風が吹きはじめました.つまり,これまでしたくてもできなかったことが,逆に待った無しの課題になってきた.そこで本号のような特集を組んだわけですが,一部には「看護業務をスリム化するのはいいけれど,それで本当に看護は充実するのか」という疑問の声もあるようです.
西垣先生は『看護』の10月号(第43巻11号,日本看護協会出版会発行)の「手放したい業務」という特集の中で,そのことについて述べておられます.西垣先生の問題提起を端緒にこのお話し合いを進めていただきたいと思います.あの論文(「手放したい業務」の考え方—まず本来の看護業務の充実から)を書かれた意図はどの辺にあったのでしょうか.
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