連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第29回
けいゆう病院
中岡 覚
1
1伊藤喜三郎建築研究所
pp.274-279
発行日 1997年3月1日
Published Date 1997/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902065
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設計の基本方針と3つのテーマ
国際的な新都市構想のみなとみらい(以下MM)21地区にふさわしい,21世紀を展望する総合病院を実現するために「アメニティ」,「ホスピタリティ」,「インターナショナリティ」という三つのテーマを設定し計画を進めた.三つのテーマを実現する上で,病院計画上の重要課題である病院機能の追求だけではなく,建築計画上,新たな時代認識や視点の追求が重要であるという認識のもとに計画を展開した(図1).
現代人は,現代社会のテクノストレス,仕事,人間関係,あるいは生活上の様々なストレスを抱えていると考えられる.特にMM 21地区は,時代の最先端技術,情報の集積の場となることが計画されており,また,本計画もインテリジェント化を目指しており,ストレスの開放は今や患者やスタッフなどの院内のすべての人々にとって,建築計画上の根本的で重要な課題の一つとなっている.
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