主張
「大過なく」をタブーに
I
pp.321
発行日 1996年4月1日
Published Date 1996/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901765
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春は人事異動の季節でもある.公的な職に就いておられた方から,大過なく過ごすことができたというご挨拶状をいただくことが多い.その意味は謙遜を込めたものであろうし,儀礼的な意味もあろうが,はたして「大過なく」は管理の立場からは適当な表現であろうか.
看護の勤務体制など,新しい試みを病院はますます必要とするのではないだろうか.護送船団方式と呼ばれたように,他の医療機関が行っていることを,そのまま実行すれば何とか存続することができた時代は急速に変化しつつある.環境の変化を捉え,対策をいち早く実行することがこれほど求められる時代はない.
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