特集 薬価と病院経営
卸業界からみた流通制度の問題点
後藤 基隆
1
1(社)日本医薬品卸業連合会
pp.246-249
発行日 1995年3月1日
Published Date 1995/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901464
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はじめに
現在医薬品卸業界は,昨年当(社)日本医薬品卸業連合会(以下「卸連」という)がまとめた本年3月期決算通期予想によると,売上微増大幅減益となり,近年にない厳しい経営環境下の只中にある.流通を担う卸業界に何が起こっているのであろうか.
本稿では,標題のテーマについてまず平成4年4月以降,医療用医薬品において薬価差の縮小を段階的に行うための新薬価算定方式の導入と,値引補償制度を廃止し新仕切価制への移行を中心とした流通近代化を車の両輪として推し進めることになった流通制度改革を述べ,次に,当卸連が進めている流通改善の動きや流通の問題点を指摘していきたい.
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