提言
病院・診療所の質的・量的評価(物差し)について—医療関係者の質的向上と病院運営改善と患者サービス向上のため
金森 仁作
1
1前厚生省
pp.80-81
発行日 1994年1月1日
Published Date 1994/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901140
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病院・診療所または医療の評価方法については,過去,現在,また国内外多くの研究者,家践家あるいは団体等からの提案や見解があり,検討がされているが,未だ確立していない.
病院・診療所全体の評価(物差し.以下「評価」という.)と医師,歯科医師,薬剤師,看護婦(士)(含む准看護婦),診療放射線技師,臨床検査技師,栄養士,理学療法士,作業療法士,事務員,その他多くの職種毎の評価と病院・診療所の施設および機能の総合的評価について検討をしなければならない.これらの総合的評価は単純なものではない.どのような立場,例えば医療提供側の立場か,患者側の立場か,現状の医療を是認する立場かによって,あるいは誰が,何の目的で,何時の時点で,何が故に,どのように評価するかによって,また社会体制,医療制度,保険制度などにより評価項目と評価法は変わる.このため世界共通の評価法が作成しにくいことも事実で,共通の評価法が確立されていない現状である.
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