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プライマリ・ケアのモデル病院づくりを推進する 国立東京第2病院院長 岡本健氏
神崎 仁
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1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学
pp.554
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900677
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岡本院長は平成元年に産業医科大学耳鼻咽喉科学教授より,国立東京第2病院(以下東2病院)の院長に就任されました.産業医大に行かれる前は東2病院の耳鼻咽喉科医長として活躍されていたので,いわば古巣に戻られたという感じです.東2病院時代には感覚器疾患を専門に取扱う病院としての基礎作りに努力され,産業医大では情報管理部,視聴覚教育,共同利用研究施設などの運営に中心的な役割を果さ下れました.また第4回産業医大国際シンポジウム「航空・宇宙労働における産業医学」の事務局長を果さ下れました.先見性に秀でている秘密は,ご経歴からも分かるように緻密な情報収集力と分析力にあるのではないかと思います.日本の医療の将来展望にも深い洞察をされ,病院長として誠に適任な方であると思います.東2病院は生涯教育,臨床研究推進のための高次診療機能をもつた総合診療施設として,また同時にプライマリ・ケア診療,教育,研究の中核病院として期待されておりますが,その期待に応えるべく,岡本院長は21世紀の医療を目指す病院の牽引車として,着々と実現に向かって構想を練られていることでしょう.
岡本院長は耳鼻咽喉科学会でも重要な役割を果たされております.院長職と両方を担当することは,普通の人にはでさないことですが,岡本院長はそれが可能な稀な方だと思っております.
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