人
元院長と共に今日の我が病院を作り上げた国立京都病院院長 安冨徹氏
牧野 耕治
1
1国立京都病院
pp.104
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208509
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安冨院長は私にとって偉大な先輩で,私が先生を語るのはおこがましいのですが,先生は広島で育たれ,昭和18年京都大学を卒業後,陸軍軍医となり,軍医学校では恩賜の銀時計を戴かれ,戦後国立京都病院に転勤され外科医長,臨床研究部長,副院長を経て院長になられました.
病院管理で有名であった故萩原義雄先生の良きアシスタントとして活躍され今日の我が病院を作り上げてこられました.勉学に励まれ著書も多く,教育者としても看護教育を熱心に行われ,若い医師の育成にも力を注がれ常々"後輩を立派な医師に育てるのは医師の義務である"と申され,巣立った方々は各地で活躍されております.診療面でも手術は秀でておられ,術式に工夫され,また患者さんに対しても叱ったり,励ましたりして希望をもたせるなど,鬼手仏心そのままの姿を感じます.
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