人
人並みはずれた経営手腕で病院を築く新潟県立吉田病院院長 中畠健氏
寺田 一郎
1
1水原郷病院
pp.992
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207027
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氏は任侠の地上州は前橋の産.前橋中学,山形高校を経て昭和16年12月の新潟医大卒である.上州及び出羽の雄大な自然環境の中に多感な青春の日々を送ったことは,後年第41駆逐隊軍医長(大尉)で冬月に乗艦,海上特攻隊として戦艦大和と共に沖縄に殴り込みながら万死に一生を得て生還したという想像を絶した極限体験と共に,今日の氏のひととなりの形成に大いに与ったものと思われる.
復員後母校の病理教室で学位を得,第一内科教室で内科学をおさめ,鶴岡市立庄内病院を経て,昭和30年県立吉田病院開設に当たり初代院長として招聘され今日に至っている.96床のスタートであったが,今や小児慢性疾患病棟200床を含めて455床を数え,県立吉田養護学校,附属看護専門学校をも併設した緑化も見事な大殿堂を仰ぎみるとき,人は氏の病院経営をめくる手腕か並みのものてないことに首肯せざるを得ないてあろう.
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