プロフイル・68
守屋博氏—国立東京第一病院副院長,他
pp.46-48
発行日 1960年1月1日
Published Date 1960/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201604
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「守屋さん」は病院管理のシノニム的存在である.進駐軍により日本の病院管理は目覚まされたが,今日「病院管理」は,日本の病院人の常識となつた.この10年間でこれだけ育ちえたのは,守屋博という病院管理にこり固つた変り者の医者が、日本の病院界にいたからに外ならない.従来の常識的病院長が何百人いても,氏のような人がいなかつたならば,これだけの進歩は望みえなかつたのではなかろうか.
氏は,代々岡山の医家である守屋家に生まる.岡中六高と郷里で育つた後,東京大学医学部に進学した.この東京に出るや,自由人的進歩的性格にみがきをかけ,当時学生スポーツの先端であつたラグビー,ボート,登山に活躍し,あの巨体と活達自在の性格で大学間の名物男になつた.
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