病院運営の合理化を求めて
“低層”病院
安田 尚之
1
Naoyuki YASUDA
1
1順天堂浦安病院事務部
pp.88
発行日 1990年1月1日
Published Date 1990/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900557
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病院経営は,人,金,物の3つの要素で行われると一般にいわれているが,近年ではこれに「情報」という言葉が加えられている.病院の管理運営面に関していえば,これらの要素(人員配置と動き,金の動き,物の供給または流れ,情報の収集と伝達等のソフト面)は,病院のハード面すなわち器(建物)が決まったときには,すでに大部分は決まってしまっているのである.
既存の病院を改築あるいは新たに病院を新築するとき,ソフト面の細部にわたって方向が決まらないまま建築が進んでしまうことが,案外多いのではないかと思われる.そこで,昭和59年に開院した400床規模の病院づくりに従事した筆者の経験のいくつかを,「病院運営の合理化を求めて」と題して紹介することにしたい.(なお,あらかじめお断りしておくが,病院建築,病院管理については専門の知識をもっていないので,学問的・系統的なことは二の次に,いわゆる実務屋として理論と実際のうちの実際面についてのみ述べるが,病院運営に参考になるものを1つでも見つけていただければ幸いである.)
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