今日の視点
[座談会]病院事務職は一生の仕事だ
関根 茂
1
,
玉木 真一
2
,
矢作 允宏
3
,
佐藤 俊一
4
Shigeru SEKINE
1
,
Shinichi TAMAKI
2
,
Masahiro YAHAGI
3
,
Shunichi SATO
4
1北里大学病院事務部医事課
2聖路加国際病院医事課
3社会福祉法人同愛記念病院財団医事課
4社会福祉法人白十字会東京白十字病院医事課
pp.922-932
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901041
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座談会の前に—問題提起
■はじめに
社会全体が人手不足のなか,病院の現在の労働条件(賃金・休暇・福利厚生)などをめぐって今話題になっている看護職に限らず,多くの職種で良い人材を集めることに,どこの病院も苦労しているのが現状だろう.
そんな状況のなかで,意外と表面にでてくる機会は少ないが,病院の将来を背負ってくれる事務職員の不足も深刻なものがある.その背景には,事務職員のことが病院のなかで真剣に考えられるようになったのが,一部の病院を除いて,ごく最近になってからだという事情もある.逆に,病院の組織としての運営は,その基盤をしっかりした事務職員が支えて初めて可能になる,ということの理解が多少なりとも浸透してきたということでもある.
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