研究と報告
電動ベッドの使用による寝たきり予防の効果に関する研究
鎌田 ケイ子
1
,
橋本 速子
2
,
岳本 波枝
2
,
佐藤 幸子
3
1東京都老人総合研究所
2都立駒込病院
3東京都多摩老人医療センター
pp.246-251
発行日 1993年3月1日
Published Date 1993/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900319
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高齢患者は発病後離床が遅れることによって寝たきり状態になりやすい.発病を契機として寝たきり状態が生ずることは,高齢者本人の望むところでもなく,また高齢者を世話することになる家族にとっては是が非でも回避したい事態である.医療者は高齢者や家族のこのような期待に応える必要がある.
高齢患者は病状の回復に手間どるばかりでなく,臥床による体力や筋力の低下から若年患者に比べて離床が遅れる傾向にある.そのため体力や筋力の低下した高齢者には,発病後の離床を早めるために特別な手段が必要とされる.そこで,高齢患者の離床を助ける手段として,電動ハイローベッド(ベッドの高さの調節等が電動でできる)を使用することが,離床を早めることになるとの仮説をもとに調査を行った.
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