研究
急性期病院でリハビリテーションを受けた患者の退院後の経過と実態
柴橋 広智
1
,
村川 美幸
1
,
高窪 祐弥
1,2
,
髙木 理彰
1,2
,
村上 正泰
3
1山形大学医学部附属病院リハビリテーション部
2山形大学医学部整形外科学講座
3山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座
pp.526-531
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211452
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要旨
【目的】本研究の目的は,急性期病院でリハビリを受けた患者の転院,退院した後の経過と実態を明らかにし,急性期病院におけるリハビリの役割を考察することである.
【方法】2016年4月1日〜2016年9月30日にリハビリが処方された654人を対象として自記式質問紙調査を実施し,有効回答数309通を統計学的に分析した.
【結果】当院からの転帰は自宅退院が249人(80.6%),転院は57人(18.4%)であった.転院群のうち70%以上がケアミックス型へ転院し,転院後は約60%が自宅退院していた.当院から直接自宅退院した群と転院群に分け比較した結果,入院期間,リハビリ日数,リハビリ開始時BI,退院時BIの項目で有意差を認めた.
【結論】急性期病院におけるリハビリでは,患者の多くは自宅退院することを見据えてリハビリを行い,各種サービスに関する情報を提供していく必要性が示唆された.
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