特集 情報爆発へ病院はいかに対応するか
巻頭言
松田 晋哉
1
1産業医科大学公衆衛生学教室
pp.171
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210912
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厚生労働省のNDB(National Database)オープンデータや内閣府の見える化システムなど,近年,医療・介護に関連するビッグデータの活用とその成果の公開が急速に進んでいる.また,膨大な医学論文が日々公開され,一般国民にもアクセス可能な状況になっている.こうした環境下で,種々のデータを病院経営に活用することが必須条件となる一方で,膨大なデータをどのように活用すればよいのか,困惑している経営者も少なくない.そこで本特集では,膨大な情報をどのように整理し,病院経営に役立てるべきであるかについて,有識者,実務者の見解をまとめた.
松田論文では医療・介護ビッグデータの整備と活用が急速に進みつつある外部環境を踏まえた上で,病院における情報担当部門の充実の必要性を説明している.情報公開の進展は,病院の情報への対応能力の向上を要求するということが理解されなければならない.
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