特集 病院が直面する「すでに起こった未来」
超高齢社会に対応した医療機関を中核とするCCRCの展開
馬場園 明
1
1九州大学大学院医学研究院医療・経営管理学講座
pp.289-293
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210686
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●超高齢化が進行し,社会保障制度の維持が憂慮されるなか,政府は,「地域包括ケアシステム」の構築を進めている.一方,医療機関と関係する有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの高齢者住宅は増加してきたが,その多くは地域包括ケアで必要とされる機能を備えてはいない.
●筆者は,米国のCCRCにヒントを得て,複合拠点を中心として高齢者に生活支援・予防・医療・介護を統合した包括的なサービスを提供する「日本型CCRC」が地域包括システムの核となりうるとしてきた1).本稿では,医療機関が展開できる「日本型CCRC」の可能性について解説したい.
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