増刊号特集1 東日本大震災への医療支援の記録
日本赤十字社の取り組みと被災地からの報告
被災地における地域中核病院の病棟での対応
東 泰弘
1
1公立藤田総合病院
pp.697-700
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102139
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はじめに
公立藤田総合病院(以下,当院)では2009(平成21)年12月,回復期リハビリテーション病棟を開設した。免震構造の新館の3階に位置する当病棟は,震災当日,44床あるうち40名(担送13名,護送27名)が入院していた。
昼食後,病棟の患者12名が,作業療法や理学療法を受けるために150mほど離れた耐震構造の本館1階リハビリテーション室にいた。また,自宅復帰に向けて,外泊訓練を行なっている患者が2名いた。震災当日のスタッフは,看護師8名(師長1名,日勤6名,遅番1名),ケアワーカー4名(早番1名,日勤2名,遅番1名),専従スタッフ4名であった。
今回の被災について,災害サイクルの急性期(直後から1週間)の状況と対応について,時間経過とともに振り返った。
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