増刊号特集1 東日本大震災への医療支援の記録
日本赤十字社の取り組みと被災地からの報告
被災地における地域中核病院としての対応
大内 京子
1,2
1公立藤田総合病院
2公立藤田総合病院 看護部
pp.695-696
発行日 2011年7月26日
Published Date 2011/7/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102138
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3月11日(金)14時46分,震度6強の地震が発生し,東日本全体が大きく動いた。東日本太平洋沿岸部に巨大津波が押し寄せ,それだけで収まらず,福島第一原子力発電所3号機が津波の影響で破損し,14日午前11時01分に水素爆発,15日午前6時15分には2号機圧力抑制プール付近で再び爆発。その時々の情報を現場の実践の合間に垣間見ながら,これからどうなっていくのだろうと不安と恐怖のなか,目の前のことに追われた。
震災の全体像は対策本部に置かれたモニターで確認できたが,通信網は途絶え,近隣の状況は把握できなかった。ただごとではないと感じた長い揺れのあと,ただ黙々と目の前のことに対応しているうちに1か月が過ぎた。そのことを振り返ることで,のちの一助になればと筆を執った。
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