連載 医療と法の潮流を読む・10
臨床現場での研究と被験者保護—近年の法制化と残された課題
井上 悠輔
1
,
宇都木 伸
2
,
三木 知博
3
1東京大学医科学研究所・公共政策研究分野
2東海大学
3武庫川女子大学薬学部
pp.251-256
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210674
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従来,基礎研究への傾斜が強いといわれてきた日本でも,成果の社会還元を促す観点から,臨床での医学研究に各種の振興策が打たれるようになった.一方,産学連携における利益相反や研究不正をめぐる問題が世間の耳目を引き,規制のあり方が検討されている.本稿では,こうした動きに対応して2018年度から施行される「臨床研究法」を含め,臨床での研究活動をめぐる諸制度を振り返り,今後の展望や課題を共有する.
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