特集 終末期と向き合う病院
終末期医療をめぐる動向
木村 厚
1,2
1社会医療法人一成会木村病院
2公益社団法人全日本病院協会
pp.592-598
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210526
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●以前の終末期医療はとにかく1秒でも長く患者を生かすことが主体であった.しかし,それでいいのかという疑問も湧いてきた.
●2000年代前半に終末期医療に関する事件がいくつか起こり,国民の関心も高まったことから,厚労省が終末期医療の決定プロセスに関するガイドラインを発表した.
●患者本人の希望をはっきりさせておくにはリヴィングウイルが必要である.
●木村病院では患者・家族の希望を反映し,尊厳ある終末期を迎えてもらうための取り組みを行っている.
●全日病では,治療の中止に言及した終末期医療に関するガイドラインを作成した.しかし,その実現のためには,法の整備だけではなく,国民の意識の変革が必要である.
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