連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・3
社会医療法人若弘会 若草第一病院—地域医療支援病院の取得
関 悠希
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1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ リサーチチーム
pp.386-390
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210480
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今回は人口50万人を擁する東大阪市で,2006年に地域医療支援病院に承認された社会医療法人若弘会若草第一病院(以下,同院)を取り上げる(図1).同院は逆紹介率93.8%(2015年度実績)という極めて高い数値からもわかるように,徹底した機能分化を行っているのが特徴である.かかりつけ医の普及を含め,機能分化を進める上でも有効な制度として注目される地域医療支援病院であるが,地域医療支援病院として地域の機能分化を促進しつつ,高度医療を提供し続けるためのポイントを考察するため,同院が地域医療支援病院を目指したきっかけから現在に至るまで,時系列で追うこととしたい.
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