連載 アーキテクチャー×マネジメント・18
社会医療法人近森会 近森病院
宇田 淳
1
1滋慶医療科学大学院大学
pp.400-404
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210109
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■はじめに
社会医療法人近森会は,近森病院(高度急性期〜急性期病院;以下,本院),近森リハビリテーション病院(脳卒中,脊損対象),近森オルソリハビリテーション病院(運動器中心)の3つの病院に分かれ,有機的に連携し,「高度急性期からリハビリテーション,在宅まで」のトータル医療を目指し,地域医療を支えている(図1).
本院は,地域医療支援病院,災害拠点病院であり,患者数,手術件数ともに県内屈指の民間病院である.しかも救急車の搬入件数は年間約6,000件を超える救命救急センターもある.北米型ERを採用し,3次以外にも,1次,2次も受け入れており,心肺停止からウォークインにいたるまで,幅広い患者の診療をしている.さらに,病院の機能分化を推進し,「高度救命救急医療に絞り込む」,「外科医には外科医にしかできないことをする」をモットーに「選択と集中」で機能を絞り込み,各職種の専門性の向上に努め,医療の質と労働生産性を高め,チームアプローチすることで質の高い医療を提供することを目指している.
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