連載 アーキテクチャー×マネジメント・97
医療法人真鶴会 小倉第一病院
江 文菁
1
1工学院大学建築学部建築学科
pp.96-101
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211856
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1972年,小倉第一病院の前身である北九州クリニックが透析専門クリニックとして福岡県北九州市小倉北区真鶴に開業した.当時,透析医療は黎明期にあり,週3日,1日8時間の治療を要し,多くの患者が職を失わざるを得ない状況で,死亡率もかなり高かった.そのような中,「透析患者の完全社会復帰」を設立理念として掲げた夜間透析可能な透析クリニックとして開業し,1985年に病院となった(旧病院).
49年を迎えた建物は老朽化し,また運用面でも長く不便が続いていたことを背景として2021年11月,隣町に新病院を移転オープンした.本稿では,小倉第一病院(図1)の新しい透析環境づくりを紹介したい.
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