連載 病院組織コーチング・11
[コーチング導入事例・2]名古屋第二赤十字病院—全病院的なコーチング導入が生んだ組織改革の成果
石川 清
1
1名古屋第二赤十字病院
pp.320-322
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210464
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■はじめに
医療を取り巻く環境が激変する中,医療機関の多くが組織改革を迫られている.しかし,決め手となる処方箋を探しあぐねている医療機関も少なくない.元来,コーチングはスポーツ界で導入された手法だが,最近では,人材育成や組織改革の手法として企業で広く採用されるようになった.医療界では,患者向けに治療に前向きに取り組ませる支援ツールとして職員がコーチングを個々に学ぶケースはあった.しかし,組織改革を目的に全病院的に取り組んだのはわが国では名古屋第二赤十字病院(以下,当院)が初めてである.コーチングは対話を通して相手の意欲を引き出し,主体的に物事を考え行動する力を身につけることができ,その結果,活気ある職場づくり,組織風土改革につなげることができる.
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