病院管理の現場から 事務長のひとり言
会社人間から社会人間へ
益田 啓作
1
Keisaku MASUDA
1
1横浜赤十字病院事務部
pp.1149
発行日 1989年11月1日
Published Date 1989/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209731
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この11月には,組合員7,8百万人の官民労組統一組織(新「連合」)が誕生している.今年の参院選で社会党の躍進が評判になったが,私は12人の候補者をたてて11人を当選させた「連合」の働きに注目した.労働界が再編されているのに,病院の労使関係はいかがであろうか.
「また,ボーナス闘争か」というのが,11月の病院管理者の実感ではなかろうか.「また」とは何事かと叱責を蒙るかもしれないが…….ある病院では,夏冬年2回のストによる労働喪失時間が,61年1,074時間,62年1,064時間,63年536時間であり,1時間のストでは1割,4時間ストでは2割の患者数の減少をもたらすという.年2回のボーナス交渉でなく,年間臨給を制度化したらという意見がでてくるのも,もっともなことである.平素,病院の労使関係について抱いている疑問を述べてみたい.
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