病院管理の現場から 看護最前線
病棟会への思い
鈴木 久子
1
Hisako SUZUKI
1
1船橋市立医療センター
pp.1055
発行日 1989年10月1日
Published Date 1989/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541209708
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通勤途上の車窓からは,四季折々の景色が見られ,私の目を楽しませてくれる.つい先頃まで,夾竹桃の花が咲き,ランドセルを背負う子供たちの服装にノースリーブ姿が見られて,夏の訪れを感じさせられたのに,開け放たれた車窓からは,もう秋の風が吹き込んでいる.歳月の流れの早さを思わずにいられない.
日々の看護業務のなかで同じように時の流れの早さを痛感させられるのは,2か月分ずつ作成する勤務表づくりの時と,月1回の病棟会の時だ.勤務表はいったん提出してしまえば,それに従ってスタッフの管理を考えれば良いわけだが,病棟会についてはそんな訳にはいかない.どんなことを議案に取り上げようか,あの懸案事項はどうしようか,といつも頭のなかにこびりついていて離れない.そして,病棟会開催日の1週間前にもなると,私の焦燥感は最高の状態に達する.
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